朝顔(あさがほ)朝顔(あさがほ)朝顔の季節である。 花の命が短いため、中世から世のはかなさを象徴する花として見られているが、真夏の早朝に咲く朝顔はそれでも美しい。 日本の朝顔は、奈良朝の末期に遣唐使の一行によって中国から渡来したか、朝鮮の百済から持ち込まれたと言われるが、定説はないようである。古来、種は利尿剤(尿閉症の妙薬)や殺虫剤として珍重されたらしい。 朝顔は、一般に漏斗状の丸咲きの「大輪朝顔」のことを言う。しかし、歴史的には、渡来当初、淡青一色の「小輪咲き」であったものが、品種改良によって色も増え、大きさも大輪や様々な文様の朝顔が生まれるようになったという。実際、江戸時代(寛永・安政年間)の9代目市川団十郎にちなんだ濃柿茶の「団十郎」は大輪花の代表とされている(写真)。 朝顔が一般庶民に普及したのは、江戸時代からで、江戸の入谷では朝顔人形まで作られた(東京入谷で7月に開催される朝顔市は今でも有名だ)。 庶民の花、朝顔は、風情があって、これもまた良いものである。 ジャンル別一覧
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